猫の皮下陰睾に対する去勢手術
ついこの前まで雪が降っていた大和市ですが、急に日中は半袖で過ごせそうな気温まで暑くなっている今日この頃、、、
皆様、如何お過ごしでしょうか??
気温変化が激しい時期は、ヒトも風邪を引きやすくなったりしますが、ワンちゃんネコちゃん達も同じ様に咳や鼻水が出たり、下痢などお腹を壊す症状などが見られることがあります。
体調面の変化に注意して、気になることがありましたら、おひさま動物病院まで連絡して下さい(^^)
さて、今回は猫さんの皮下陰睾についての症例報告です。
この春に避妊、去勢手術を考えられている方も沢山いらっしゃると思います。
良かったら参考にしてみて下さいー!!
◯猫 雑種 オス 8ヶ月齢
去勢手術についての相談希望で来院。
早速、睾丸が陰嚢内にあるかみてみると、、、
(オペ時、仰向けになっている写真です)
、、、右の睾丸がありません!!!
猫さんでは胎児のうちに精巣が男性ホルモンの影響で陰嚢を目指して下降していきます。
生後1~2か月以上たって片方もしくは両側の睾丸が陰嚢内にみられない場合には陰睾と呼ばれます。
陰嚢に下降していない精巣は正常な機能が期待出来ず、さらには猫でも犬と同様に下降していない精巣は正常なものと比べて将来的に腫瘍化しやすくなると考えられます。
この子の場合、8ヶ月齢になっていますが、右の睾丸が降りてきておりません!!
やはり、将来的な腫瘍化のリスクもあるため早めの去勢手術を考えていきます。
さて、この子の下降してきていない右の睾丸はどこにあるのか、、、
ワンちゃんの場合、皮下に睾丸が残っている場合、仰向けにしてみるとポコっと鼠径部に見えたりもするのですが、、、
ネコさんの場合、鼠径部に皮下脂肪も多く、また陰睾となっている精巣のサイズがかなり小さく目視する事は難しいです。。。
そこでエコー検査を行います!!
見てみると、、、
右鼠径部の皮下にやや小さめの睾丸がありました!!
腹筋よりも上にある場合は皮下陰睾、腹筋より下の腹腔内にある場合は腹腔内陰睾と呼ばれます。
この子は皮下までは降りてきていた皮下陰睾でした!!
エコーで確認した皮下陰睾の真上をメスで切皮します。
精巣に繋がっている精管や血管も正常と比べてかなり短く、その為、正常に陰嚢まで降りて来れなかった事が伺えます。。。
この子は無事に右の陰睾を摘出、また左側の睾丸は正常位置にあるため、定法通り陰嚢を切皮し摘出。
日帰り手術で退院となりました!!
今回の様に、おうちのワンちゃんネコちゃんで、
・睾丸が片方だけしかない!!
・睾丸が両方ともないかも??
・陰睾で様子見てる、、、
など有りましたら、おひさま動物病院までご相談を!
◯最近、気になった事
アンパンマンのガチャガチャでたまたま出てきたこれ
これは、、、
カレーパンマンの、、、 便器!?!?
と思いきや
正解はカレーパンマンの炊飯器でした(^^)
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是非ともご利用下さい。