猫の心房中隔欠損症

まだギリギリ4月なのに大和市は気温30℃を超える日が出て来てビックリしている今日この頃、、

 

皆様、如何お過ごしでしょうか??

 

 

僕自身は、こんな気温なので4月だけども、夏の様に半袖で出勤しております!!

 

 

ふと道行く人波を見てみると、、

 

 

皆さん上着を来ている方や長袖のスーツをしっかり来ている方ばかり、、

 

 

 

暑いのは僕だけなのでしょうか!?!?笑

 

 

 

そんな激アツな院長がいる、名前からして暑そうな(笑)おひさま動物病院では、春の予防薬キャンペーンが開催中です!!

 

 

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この機会に是非!

 

さて、本日は症例報告、「猫の心房中隔欠損症」について書いていきたいと思います。

 

猫 1歳6ヶ月 mix  去勢雄

主訴

かかりつけ医にて心雑音があると言われ、当院での精査を希望。

 

 

元々6ヶ月齢の時にかかりつけ医にて心雑音が見つかっていましたが、今まで幸い目立つ症状もない事から、経過観察していたとの事です。

 

早速、エコー検査をみてみると、、

 

心臓の壁に小さな穴(矢印)が!!!

 

 

 

 

さらにカラードプラ(血液の流れに色がつくモード)で見てみると、、

 

 

写真右

矢印のところから上向きに低速の血流(赤い色のついたところ)が漏れています。。。

 

 

これは心房中隔欠損症という、左右の心房の間の壁が生まれつき塞がってない、穴が残ったままになってしまう犬や猫でまれに認められる先天性心疾患です。

 

 

多くは無症状で検診時などに発見されますが、欠損孔の大きさによっては運動不耐性などの症状もします事も、、、

さらに悪化すると右左短絡(アイゼンメンジャー症候群)に発展し、チアノーゼを引き起こします。

 

 

心臓のエコー検査で診断を行いますが、診断だけでなく、血流速度や心房のサイズなどを測定する事で、心臓の負荷や状態を確認して治療を決めていきます。

 

 

治療は軽度の場合は治療せずに経過観察をする事もありますが、外科的な欠損孔の閉鎖と、内科による維持療法があります。

 

 

右心室(上)が拡大して左心室(下)が押されています。。

 

 

幸い、この子は症状は出ておらず、

ただ右心房、右心室の拡大が見られ、心負荷軽減のため内服治療を始めることに。

 

その後、経過も問題なく、内服治療を続けてもらいながら数ヶ月に一回のペースで定期検査を行って経過を見ています。

 

 

もし、ワンちゃんネコちゃんが

 

・子犬、子猫で心臓に雑音があると言われたことがある

 

・心臓に雑音があるけど検査してもらった事ない

 

・検査した事あるけど、ここ何年も検査せず様子見ている

 

などなど有りましたら一度おひさま動物病院にご相談下さい!!

 

 

心臓エコーやレントゲンなど心臓の精査を随時行っております!