子猫のジアルジア症による下痢
大和市も急に空調のスイッチを切り替えたかのように気温が涼しくなってきた今日この頃、、、
皆さま如何お過ごしでしょうか??
お散歩に行くワンちゃん達にとっては過ごしやすい日になってきたのではないのでしょうか。
ただ、天気予報をみるとまた10月の初めに30℃超える日があるみたいですが、、、( ´Д`)
さて、今日は1歳以下の子猫さんに多くみられる「ジアルジア症による下痢」について書いていきたいと思います!!
お陰様でおひさま動物病院ではここの所、お家に新しく子猫さんを迎えられた方がとても多くご来院されます!
子猫さんがいる方は是非とも参考にしてみて下さい。
猫 3ヶ月齢 スコティッシュ 雄
主訴 くしゃみ、目ヤニが多い 便が少し緩い
お家にお迎えしてすぐの子猫さんでしたが、環境変化のストレスによるものなのか、ネコ風邪をひいているとの事で来院されました。。。
みてみると、、
呼吸音は正常でしたが目ヤニ、鼻水が出ており、悪化の恐れもあるからネブライザー治療を開始!
お腹に関しても、整腸剤で様子をみてみたけども良くならないとのことで、
当院で便検査をしてみることを提案!!
みてみると、、、
静止画では分かりにくいのですが、便に細かく動く何かが!!!
アップしてみると、、、
中央にいる丸い形の何かが動いてます!!
これがジアルジアです!
ジアルジアとは、、
ジアルジアとは原虫と呼ばれる目に見えないほど小さな寄生虫の一種です。
主に汚染された便を経口摂取することで感染するものです。
また、感染した際は体力のある健康な成猫さんはほとんど症状を示しませんが、
子猫さんや高齢の猫さんが感染した場合、ひどい下痢や嘔吐、脱水症状を起こす事もあります。
幸い今回の子猫さんは、発見したのが早かったこともあり、ジアルジアに効く抗菌薬を1週間ほど内服する事ですっかり下痢も落ち着きました!!
ただし、直ぐに良くなったからと言って安心してはいけません、、、
実は再感染してしまうケースもみられるのです。。。
ジアルジアは排泄された便の中に、シストという休眠状態で入っており、アルコールなどの消毒薬でも倒すことが出来ません!
そのジアルジアのシストをまた経口接種してしまう事で再感染してしまうのです!!
そのため、予防するためには、、
・トイレなどを綺麗にする事
・便のついたところは次亜塩素酸やポピドンヨードなどが入った消毒薬や5分以上の熱湯につける事
これらの事を徹底する必要があります!
そして、
お家に迎えたばかりの子猫さんや子犬さんが下痢をしていた場合、しっかりと便検査を受ける事をオススメします!!
もし、子猫さんや子犬さんで
・下痢が続いている
・下痢まで行かないが緩い便がたまにでる
・血便をした
などの症状がみられた際には、是非ともおひさま動物病院まで連絡を!!