ジアルジア症による下痢

気が付いたらクリスマスも終わり、あっという間に2024年も終わろうとしている今日この頃ですが皆さま如何お過ごしでしょうか??

 

 

先日、大和市では朝から雪が降っておりました!!

 

大和市では2月などに年に1〜2回雪が降る事がありましたが、今年は12月で初雪なので早めでしたね(^^)。

 

 

撮影してみましたが、小雨くらいの雪の降り方なので、写真では全然分かりません笑。

 

 

 

さてさて、今回は子犬・子猫さんでよくみられるジアルジア症について書いていきたいと思います!!

 

症例報告

犬 2ヶ月 未去勢雄 MIX

主訴 

ペットショップからお家に来てずっと下痢をしている

 

早速、子犬さんをみてみると、、、

 

幸いまだ元気や食欲もあるとのこと。

 

お家に来てまだ数日との事で、「新しい環境に対するストレスによるものをあるかもしれませんねー」などと話しながら、便検査を行ってみると、、、

 

よーくみてみると、、、

 

 

中央あたりになにかチョロチョロ動き回るものが、、

コンニチワ、、、

 

 

 

ジアルジアです!!!

この栄養型がいました!!

 

 

ジアルジアは感染動物の糞便中にシストと呼ばれる感染可能な形で排泄され、それを他の動物が口にすることで感染します。

 

 

多頭飼育している環境や、拾い食いなどにより感染が起こる事が考えられます。

 

また、ジアルジア症により下痢が続く事で、食欲不振や栄養不良による発育不全などにもつながる事があります。

 

治療としては、抗菌薬を1日2回数日飲んでもらいます。

 

今回の症例でも、抗菌薬の投与でジアルジアは見られなくなり、下痢も落ち着いてくれました!!

 

 

ただし、環境中にジアルジアの感染源であるシストが残っている場合もあり、治ったと思ったら再感染、、、というパターンもあるので油断出来ません。

 

 

投薬による治療だけでなく、環境をキレイにしてあげる事もとても重要になります。

 

 

今回のジアルジア症による下痢は、子犬さん、子猫そんの下痢で見つかる事が多いです。

 

もし、お家に来てすぐの子犬さんや子猫さんが

・下痢をしている!!

 

・下痢止めを飲んだけど下痢が続いている!!

 

・何となく元気がなく、痩せてきた!!

 

などの症状が見られましたら是非とも一度おひさま動物病院にご相談して下さい!!

 

 

おまけ

子供と粘土遊びで作ったジアルジア。

個人的に宇宙人のような、原虫の中では1番好きな形をしています。

 

 

 

こちらはボディコンディションスコア低めのハルク。

河童では御座いません笑。